聖堂
十字架の道行き
十字架の道行き
「十字架の道行き」とは、イエス・キリストがポンティオ・ピラトによって死刑の判決を受けた後、ご自分の十字架を担いながら刑場までたどり着き、十字架上で亡くなり、埋葬されたという苦難の道行きを14あるいは15の場面(留)に分けて祈るものです。
灰の水曜日から始まる四旬節の期間中は特によく行われる祈りです。
元来はフランシスコ会士たちがエルサレム市内で実際にイエス・キリストが歩まれた道筋をたどるものだったそうです。エルサレムでは今日でも、毎週金曜日に、おこなわれているそうです。
下は、四日市教会の聖堂の入り口側の壁面にかけてある「十字架の道行き」のレリーフです。
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第1留
キリストは捕えられて法廷に立たされます。大祭司たちはキリストを十字架につけるように要求し、ピラトはキリストに死刑を宣告します。
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第2留
キリストは十字架を背負い、ゴルゴダの丘へ向かって苦しい道を歩き始めます。
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第3留
キリストは、重い十字架を背負って行く道で疲れて、倒れます。刑吏たちはキリストをあらあらしく引き起こし。無理に歩かせます。
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第4留
キリストは刑場へ向かう道で母マリアに会います。キリストの苦しみを見て、マリアの心ははげしく痛みます。
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第5留
キリストは十字架を担い続ける力がなくなります。刑吏たちは通りかかったクレネのシモンに、無理に十字架をかつがせます。
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第6留
ベロニカは人をおしわけ、前に進み出て、顔を拭く布をキリストに差し出します。キリストは布を受け取って顔を拭います。
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第7留
キリストはひどく疲れて、再び倒れます。キリストの上には、私たちの罪の重みがのしかかっています。
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第8留
婦人たちは嘆き悲しみながら、キリストのあとについていきます。キリストは振り向いて、戒めのことばをかけます。
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第9留
キリストは疲れ果てて、みたび倒れます。しかし、力をふりしぼって起き上がり、刑場へたどり着きます。
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第10留
刑吏たちはゴルゴダの丘でキリストの衣服をはぎ取ります。キリストは人々の前でさらしものにされます。
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第11留
刑吏たちはキリストの手足に釘を打って、十字架にはりつけます。十字架は立てられて、キリストの苦しみはますますひどくなります。
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第12留
人々はキリストにあざけりとぼうとくの言葉を浴びせます。キリストは人々のために、天の父にゆるしを求めて息を引き取ります。
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第13留
刑吏のひとりが槍でキリストのわき腹を突き刺し、キリストの死を確かめます。アリマタヤのヨセフはピラトに願って、キリストのからだを十字架からとりおろします。
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第14留
弟子たちは埋葬のしきたりに従って、キリストのからだを布で巻き、岩に掘った新しい墓に納めます。
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第15留(祭壇)
キリストは予言のとおり、3日目に復活します。弟子たちは命をかけて、キリストの復活を世にあかしします。